中華メーカのMENGより発売されているカワサキ ninja H2R というオートバイの1/9スケールの大きいプラモデルです。
値段は1万円くらいが定価ですが今はプレミアで1万5千円くらいでネットで見かけます。
組み立てた感想としては金属製のネジが多く使われていたので表に見えるところはプラ棒に変更してスナップフィット化加工をして存在するはずもないネジ頭をさも当たり前のようにポッポナイナイしたり、H2Rのキャラクター性を確固たるものにしている緑色のフレームのPLバリ処理、スタンドの可動部がプラ棒では強度が足らず試行錯誤の末、ラジコン用のカーボン素材が強度が高く瞬着とも相性が良いという発見もあり、挑めばモデラーを育ててくれるかなと思いました。
ブログ始める前から作っていましたのでメイキングと言いつつここまでできてるんですよ。
タンクと一部のカウルは銀下地のブラックキャンディ塗装を施しています。
ブラック用の塗料はガイアノーツのクリアーブラック、発色は悪いですが、顔料系のブラックを使うと原料のススの影響で茶色く発色してしまいます。キャンディーブラック塗装されている実際の自動車やバイクを近くでよく見ると茶色く見えるので顔料系の塗料を使ってるのかなと思います、しかし今回はH2Rのカワサキのホームページにあるような白~黒に色が移るブラックキャンディを目指しました。
ポンと写真一枚で終わらせていますがここまでたどり着くために顔料系でも茶化けしないものはないか、プラモ屋にある黒塗料買い占めたり、師匠から言われたRGBクリアーを自分で同量ミックスして好みの濃度のクリアーブラックを作るというピーキーなアイディアも有りましたが、ちょっとでもブレると色気が出てしまう、色気のない、しっとりブラックキャンディーが欲しいので愚直にクリアーブラックを何層にも塗り重ね黒と見える状態にこしらえました。
流石大きな高級キットだけあってシールが豪華メタル仕様!水転写デカールやテトロンシールだといやーな段差が出ますが、このようにメタルシールそのものがディテールになって意匠的に機能するシステムになってれば文句なし!!
普段扱っている水転写デカールと違って透明なフィルムに表面が仮固定されていて、位置決めしたらフィルム越しにメタルシールを擦り付け、そーーっと剥がす!
カサブタめくりみたいでたまらない工程ですね、手元が少しでも狂ったらピシッとそろえるのはほぼ不可能!全集中で挑みましょう!
金属と樹脂塗膜をくっつけるためにはシールの粘着剤をそのまま加工する事がはみだしもなく、張り付けることができますが、シールの角には極わずかでも粘着剤がはみ出していると想定され、そこにはホコリが付着してしまいます。対抗手段として一層クリアコートをしてやれば粘着剤は永久にクリア塗膜の下で眠ることになりホコリ付着を回避できるという寸法デス☆
リアのNinjaH2Rエンブレム、これもシビレますね、まずは水転写デカールを貼ってその上にメタルシールを貼って、赤いH2と黒いRを再現!2段階のデカールのキットなんて触ったことなかったので感動しちゃいましたよ。
テールランプは部分的に赤に塗る仕様だったのでサクッとマスキングしてクリアーレッドで染めました。
赤いフィルムを貼るという技法もあるようですが、やったこともなくシートも持っておらず、いつものテンションで仕上げました。
残り3カウルつけるだけの状態です、フロントカウルのエアインテーク周りがカーボンデカール仕様になっておりひたすら細かくカットされたデカールを複雑なカウルに一枚一枚貼っていくというご褒美のような作業がありました。持っててよかったテトラヒドロフラン、通常のマークソフターでは軟化せず溶剤濃度を調整して何とかなったという感じでした、数か所ナイフで無理やり貼ったところもありますが、デカール大好きなモデラーの方はチャレンジすると愉しめると思いますよ(^^♪
今回最後に、このキットには別売りでBIKE GIRL ~美女騎士~と銘打った専用レジンキットが別売りで後発されました。何とか初回生産時に入手してましたよ。
地面とステップ、ハンドル、眼鏡の接地面があり微調整が必要かなー??と思いながらサクサックっと仮組したら一発バチピタでした。すんげぇ~
今日はここで終わりです。