カワサキバイクのフラッグシップシリーズNinja、映画トップガンで主人公のマーベリックことトム・クルーズがGPz900R A2 Ninjaに乗っており有名ですね、ろくはらも昔GPz900R乗って左手ガッツポーズとかやってましたよ。(笑)
2021年公開予定のトップガン2ではこちらのH2Rが登場するそうで、Ninjaはカワサキの海外向けブランドシリーズなのでマーベリックはGPz900Rから後発のNinjaを乗り継いでいったのでしょうか?そういった部分も楽しみですね。
そんなNinjaのブランドを継いだハイエンドバイクがH2R、ツルっとしたカウルにミチミチのエンジン、カワサキグリーンのキャラクター性を主張するフレームと見ていて飽きの来ない素晴らしいデザインだよね。
パーツがたくさんある硬質的なバイクプラモデルとパーツの少ない軟質的なフィギュア、両方作って合体させるという今回はモデリングスキルの総力戦といった感じで楽しく作製ができました。
今回特にこだわったのは質感、バイクのカウルはツルっとしたエアロ感、フィギュアのジャケットはグラデーションとツヤコントロールで軟質感を演出しました。
フィギュアを乗せた状態だと左足がスタンド代わりに成るのですが、左足の設置、左手のハンドルのグリップ、右手の眼鏡、反対側の右足のブレーキステーもバッチリ合っている良いキットでした。
タンクに触れそうで触れない絶妙な距離感ですね、実車だったらファスナーがタンクにあたりそうでヒヤヒヤ(笑)
斜め上から、トップカウル等のカーボン柄はキット付属のカーボンデカール、細かくカッティングされていて、マークソフターだけでは軟化せず酢酸ブチルを少し混ぜたら扱えた感じです、海外製のデカールは一筋縄ではいきませんね。
バイクのシートは実はゴム製のパーツを複製して使用しています、ゲートが表に有るゴム製のパーツは流石に加工できなかった、業者は液体窒素でカチカチにして磨くらしいですがそこまでは流石に手が届かない(笑)
ジャケットの印影がいい感じに取れましたね。
サングラスの茶色はクリアグリーンにクリアレッドで再現しました。
この角度だと再度カウルが白く見えますね、シルバー下地のクリアブラックでキャンディー塗装しているのブラックキャンディ、狙ったところは白から黒、他の色味が入らないところなのでうまくいったと思います。
市販のブラッククリアーだと黒の発色が弱いので何回もコートしました、RGBのクリアーを同量ミックスする方法もあるそうですが、試したところなかなかピーキーでしたので今回は愚直に市販品を使いました。
髪の毛パーツにはエンゼルリングが出るように塗っています。
写真映えするためにはもう少しがっつり入れた方がいいかも知れませんね。
ブレーキのステーにかかとがぴったり来てます。ほぼ無加工でこれですよ。
ジャケットをよく見るとアンダーウェアの段差が出ていて、ジャケットの生地が意外と薄いことが表現されてます。
タミヤの1/12キットと比較、ミニバイクに見えますね、やはり1/9はデカい、ぜひ今後ともMENGモデルからシリーズでいろいろ出してほしいですね。
プラモデルとフィギュアのガレージキットが両方楽しめるメリットは大きいので腕に覚えのあるモデラーはトライしてみてはいかがでしょうか?
・ここからはH2R単品
文句のないプロポーションですね、各所にメタルパーツが付属しておりリッチな印象を受けます。
ブレーキディスクはメタルを磨いてそのままです。
カーボン柄のトップカウルがしっとり写っています、なかなか難しい作業だったのでこう決まると嬉しいですね。
エアインテークの中のメッシュは付属のエッチングパーツ、チラ見えすると嬉しくなりますな。
フロントタイヤとエンジンの間のラジエーターはブラック下地のシルバーコート、ブラシワークで奥のブラックを残しています。情報量が増えてよいアクセントになってますね。
再度カウルの真ん中の留め具はキットのままだと金属ネジむき出し、埋めてプラ棒で作り直しました。
金属ネジむき出しはどんなに良いスタイルでも、リアリティーレベルが異なる物体がついていると一気に再現度が下がってしまいますね、メーカーからのメッセージとして受け取り、そこはきっちりモデラーが手直しするわけです。
マフラーの内側にあるパイプはプラパイプから自作しました。
リアホイールの銀色は筆塗りしてみました。
タイヤは流石にキット付属のゴム部品を使っています、一回やすり掛けしてタミヤのモデリングワックスで艶を整えています。ゴム色は自分でつけるのでプラ素材でタイヤも作ってほしいところです。
テールランプの内側にちゃんとディテールが入っていてうれしくなりますな。
シートの細身な感じのシルエットが実に美しい。
ハンドル周り、イグニッションキーを自作したり、クラッチフルードとブレーキとフルードのカップの角度を変えて表情をつけています。
スイングアームからエンジン回りはドライブラシにより立体感を強調しています。
スタンドの可動はキットのままだとネジむき出しだったので、カーボン棒に交換、キットがデカい分重量があり通常のプラ棒1㎜だと強度が足らず、真鍮などの金属ではプラに食いつかず論外、いろいろと考えてラジコン飛行機部品として売られているカーボン棒にたどり着きました。
強度があり瞬着でプラに食いついてくれる、デメリットとしては円柱になっていない、万能ではありませんが今後も活躍してくれる材ですね。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
ろくはらの次回作にご期待ください(^^)/