機動戦士ヴィクトリーガンダムに登場した、ザンスカール帝国のZMTーS12G シャッコーのBANDAI RE/100プラモデルを作りました。

ザンスカール帝国のベスパと呼ばれる軍事部門の試験機として運用されていたモビルスーツであり、主人公のウッソがパラグライダーで取り付き、強奪することにより劇中最初に搭乗したモビルスーツでも有ります。
ベスパとはイタリア語でスズメバチと言う意味で、とても攻撃的なイメージを受けます、シャッコーはスズメバチの昆虫的なイメージを強く表した、触覚のようなツノや、昆虫の蛇腹のようにパーツが被さった形状をしていると感じます、カラーリングも警戒色と思われるオレンジの設定色となっていますね。
そんなベスパのイメージを表現した有機的で生物的なイメージの塗装を施しました。


下地は明るいベージュを置いた後に、テクスチャを施すためにフィルターを当て、薄めにシンナーに溶いたブラックを塗り込んこんで、その上をホワイトオレンジで色味調整、全体のバランス調整をし、その上にオレンジを乗せることで、白を反射材と活用することでオレンジを最大発色させ、かつ黒をムラつかせています。

フレーム色はハイライトの入ったブラックで艶有りです、オートバイのフレームやエンジン等はツヤツヤなので露出する骨格、発動機の類は艶があって欲しいと思っています。

オレンジ色とはなぜエネルギッシュで目立つ色なのでしょうか?
オレンジ色は日本語も橙色、果物の色が名前になっていますが、かつて英語では、果物が入ってくる前は色を「geoluhread(黄赤)」のように呼んでいて、オレンジという専用の色名は無かったそうです。
ヨーロッパに果物が広まってから、その名前が色の名前になったということだそうです、寒冷な地方にはオレンジ色は少なく、太陽エネルギーに満ちた熱帯でも花や果物くらいしかオレンジ色の色素を作れない、果物とは被子植物の作り出す種を遠くへ送り出すために動物に魅力を感じさせるために作り出した、作り出すためにかなりの生命的なエネルギーを使わないと生産できないモノであるので、黄赤系のオレンジは生命の色と思っています。

私は基本として3原色であるシアン、マゼンタ、イエローと白黒を使用して調色をして色を作っています、3原色が有れば理論上はすべての色を再現できる様ですが、それはPC上の話で実際に販売されている3原色の塗料は理想の3原色に近いというモノで、厳密には原色では有りません。
何が言いたいのかというと、オレンジはマゼンタとイエローを混ぜれば中間の2次色なので作れると思われますが、実際は今回塗装したシャッコーの様なオレンジには到達できません、色相環ではなく色相3角になっていると考えているので、オレンジの顔料の塗料は愛用させていただいています。

私のオレンジ色の最大発色の理論として黄色の最大発色の上にオレンジ色を薄く薄く乗せて行くという方程式で塗装しています、そうオレンジ色の肝は黄色なのです。
他のどの色を下地にしても私の求めるフルーティでエネルギッシュ、危険な香り漂うかの様なオレンジ色になりません、白にマゼンタとイエローを少しだけ入れたホワイトオレンジの塗膜を作りその上に混じりっ気のないイエローを優しく乗せることで最大発色イエローが可能であり、イエロー顔料の持つ性能を使い切ることができていると思います。
最大発色イエローが出来たらその上に、純粋で混じりっ気のない、つまりシアン成分である青味のないオレンジ色をコートしています。
ここでオレンジ以外でもマゼンタや赤でもオレンジ系の発色現象が起きますので、好みのオレンジを探求すると人生が豊かになります。

如何でしたでしょうか?モビルスーツ・シャッコーという枠の中でベスパのシャッコーを可能な限り表現してみました。
気になることが有りましたらコメントをお願い致します。
それではまた来週の土曜日の投稿をお楽しみに。

